生活介護・放課後等デイサービスに、本当に求められているものとは?
福祉の仕事を長くやっていると、時々ふと思う。
「私たちが提供しているものは、一体何なんだろう?」
生活介護なら、食事・入浴・排せつなどの介助。
放課後等デイサービスなら、子どもたちの居場所や活動、発達支援。
もちろん、それは大切だ。
でも、私はそれだけではないと思っている。
以前、ある利用者様との関わりの中で、こんなことがあった。
その方は、何かに挑戦しても、なかなかうまくいかない。
職員からすると、
「危ないからやめておきましょう」
「難しいから職員がやります」
「失敗すると大変だから、こちらでやります」
そう言ってしまえば、とても簡単だった。
実際、私自身も昔はそう考えていた時期がある。
「安全に過ごしてもらうこと」
「嫌な思いをさせないこと」
「困らせないこと」
それが良い支援だと思っていた。
でも、ある時に気づいた。
それでは、その人の「できること」は増えていかない。
失敗しないようにすることと、成長を支えることは、同じではない。
もちろん、安全は絶対に必要だ。
でも、安全を理由に何も挑戦させなければ、その人の可能性まで守りすぎてしまう。
子どもたちも同じだ。
「ゲームしたい」
「暇だ」
「やりたくない」
そんな言葉が出ることもある。
そこで大人が、
「じゃあゲームしようか」
「無理しなくていいよ」
だけで終わってしまえば、その瞬間は穏やかかもしれない。
でも私は、
「今、この子に本当に必要なものは何だろう?」
と考えるようになった。
遊ぶことも必要。
休むことも必要。
楽しむことも必要。
でも、それだけではない。
挑戦すること。
失敗すること。
人と関わること。
我慢すること。
自分で選ぶこと。
自分で決めること。
「できた!」を経験すること。
そして、「次は何ができるだろう?」と思えること。
そこまで含めて、私は支援だと思っている。
生活介護も同じだ。
「今日も何事もなく終わりました」それだけで、本当にいいのだろうか。
私は職員によく言う。「支援する人が、自分の身内だったらどうしてやるのか?」
もし自分の親だったら。
もし自分の子どもだったら。
もし自分の大切な人だったら。
「安全だから、ずっと今のままでいい」と言うだろうか。
私は言わないと思う。できることがあるなら、少しでもできるようになってほしい。
笑えることがあるなら、もっと笑ってほしい。
人と関われる可能性があるなら、その可能性を広げてほしい。
そして何より、
「この人の人生は、まだまだこれからだ」
そう信じて関わりたい。
生活介護や放課後等デイサービスに求められているものは、単なる「お世話」ではない。
私はそう思っている。もちろん、優しさは必要だ。安心できる場所も必要だ。
でも、
優しさだけでは利用者様を守れない。本気の成長こそが、最大の支援である。
私は、そう考えている。
そしてもう一つ。
私たちが向き合っているのは、「障害」ではない。
その先にいる、一人の人間の人生だ。
今日できなかったことが、明日できるようになるかもしれない。
今日できたことが、明日はもっとできるかもしれない。
その小さな変化を見逃さず、
一緒に喜び、
時には厳しく、
時には立ち止まりながら、
その人の可能性を信じ続ける。
それが、私が考える生活介護と放課後等デイサービスの仕事だ。
「楽しく過ごせました」だけで終わらせない。
「今日、昨日より何か一つ成長できた」
そんな一日を積み重ねていきたい。
福祉は、ただ優しくする仕事ではない。
人の人生に、本気で関わる仕事だ。
だから私は、これからも問い続けたい。
「私たちは今日、この人の人生に何を残せただろうか?」
それが、私にとっての「支援」の原点です。
今日も笑顔で・・・

